
横浜そごうで開催されている
五木寛之氏の「百寺巡礼」展。
京都、奈良、石川、福井の三十ヶ寺の様子を
写真、展示物、映像で再現している。
平日のお昼という時間帯もあるのか、
来場者は僕以外ほぼ全員が60歳以上と思われた。
「風に抗するでもなく、風を追いかけるでもなく、
風に吹かれて、今日も寺への道を歩きます。」
会場の入り口に掲げられていたその言葉は、
気持ちをニュートラルしてくれた。
一つ一つの展示品をリラックスして眺めることができた。
弥勒菩薩半跏思惟像の包み込んでくれそうな優しい表情、
飛鳥大仏の逞ましいが落ち着いた顔立ち。
その二つは写真とレプリカだったけれど、
添えられた五木寛之さんの言葉が印象的だった。