2004年12月10日

Chorus Line

劇団四季の「コーラスライン」を観てきた。

去年観た「ライオンキング」は、
日常を離れた異世界の中に身を置くことができ、
笑いあり涙ありの映画以上に楽しめるミュージカルだった。
今回も期待して観に出かけたが、
「コーラスライン」は全く違うものだった。 
 
ブロードウェイでは、新作ミュージカルの
コーラスダンサーを選ぶオーディションが行われている。
最終選考に残った人々の人生が、
オーディションを通して浮かび上がってくる。

1人1人が演出家に問われるままに自分の人生を語り、
自分の境遇や悩みを歌や踊りにして表現していく。
劇が進むにつれて同じ夢を求める者同士に
仲間意識が生まれていく。

踊りが素晴らしく、全員がそろっての踊りには何度も感動。
劇場の大きさもちょうどよくて、まさにオーディションが
目の前で行われているかのような臨場感があった。

だが、観ている最中も観終わった後も、
スッキリとした気分にならない。
それは登場人物が抱えている悩みがリアルで、
観ている僕も彼らの悩みを自分の人生に置き換えて、
一緒に苦しんでしまったからだという思いに至る。

思い描いた通りに夢が実現するわけじゃない。
夢を追い続けていれば、映画やドラマにありがちな
救いのあるハッピーエンドが、
現実にも必ずしも訪れるというわけじゃない。

踊りや歌の素晴らしさよりも、
僕は現実的なストーリーの方に引き寄せられてしまった・・・。
「もし、今日を最後に踊れなくなったらどうする?」
と演出家は問う。
それに対して希望のある楽観的な答えを用意してはくれない
リアルなミュージカルだった。
posted by kazu kito at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | others
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